【ソウル中島哲夫】米国と韓国の自由貿易協定(FTA)締結交渉が26日からソウルで最終段階の政府間折衝に入ったものの、韓国側が交渉期限と発表していた31日朝まで妥結に至らず ..
決着は4月2日午前1時(日本時間同)を新たな期限として持ち越された。争点は農産物 自動車の関税や米国産牛肉の取り扱いなどで 決裂する可能性も残っている。
交渉期限は米議会がブッシュ政権に与えた権限に伴うもの。もともと米東部時間の4月1日だが 議会報告手続きを週末に行う点に難があり 2日間前倒しの期限を仮に設定していた模様だ。
米韓FTAが成立すれば 米国にとっては94年に発効した北米自由貿易協定(NAFTA)以来の大型FTAで アジアとの経済関係強化の大きな足がかりになる。韓国側は米市場での競争力向上とともに盧武鉉(ノムヒョン)政権下で冷却化していた対米関係改善も期待できる。
しかし韓国では農業など競争力の弱い分野への被害や 経済面での対米従属を懸念する声も強く 本来は盧政権支持だった左派勢力が激しい抗議デモを繰り広げた。特にここ数日は与党系の有力政治家が断食闘争に入るなど混乱が続いている。交渉が延長されたことで これらの反対運動も続くことになる。